遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

男だから?

首都圏緊急事態宣言の再発令により、自分の勤務先の本社は、ついに管理職も含めほぼ全員が在宅勤務になった。ただ相変わらず在宅勤務しない連中もいる。そこには、自分も含まれているが、その他は、トップをはじめとする数名の役員と、彼らにアピールする上席者達。自分の所属する部署のボスもそのひとり(全員男)。

宣言が発令されると報道された途端、彼は自分にこう言った。


「俺たちふたりも出よう!会社を守ろう!それが男だと思うんだ!」


(は??)


呆れて二の句が継げなかった。

実は、勤務先は昨年いろいろインフラが整備されて、在宅勤務が問題なくできるようになっている。

だが、会長、顧問、相談役という何をしてるのかわからないのに、自分専用の車や個室があるような上層部にとっては、在宅勤務がどうしても気に食わないらしい。そういう連中の頭の中が、旧態依然なのはもはや仕方ないかも。

 

でもそれ以上に嫌悪感を持ったのは、自分の上司が言った、

「それが男だ…」という言葉。

役員のひとりである彼の本音は明らかに違う。気になるのはトップの顔色だけ。

それを「男だから」という意味不明な、自己満足的な理由にすり替え、巻き添えにする。


その言葉を聞いた時、全く意味合いは違うはずなのに、頭に浮かんだのは、正月の駅伝中継で、監督が選手を「男だろ!」と鼓舞していたこと。

ジェンダー」とかに過敏になるつもりは毛頭なく、自分はテレビを観ながら、きっと体育会社会では、今でもこんなことは当たり前なんだろうと思っていた。

ただ、自分はこういうのを結構苦手に感じるタイプだ。


もうひとつ思い出した。

昨年、別の部署の上席者も交えた会議で、自分に向かってある上席者がこう言った。


「君は今後、自分のことより、将来ウチの会社の役員になることを第一目標にして業務に臨んでほしい。君もなりたいだろうし、男である以上、出世を目指すのは当たり前なんだから…」


(男だから出世を望むのが当たり前???)


この時自分は、黙ったまま、マスクの下で口をへの字にしていた。


勤務先は半官半民で、外から頻繁に上層部に人が送り込まれてくる。なので、自分のような生え抜き社員から役員になっている者なんていやしない。今後も出ないだろう。

そもそも自分は、「役員になりたい」とか微塵も考えたこともなく、今の職位も管理職も放り出し、一刻も早くスタコラ逃げ出したいと思っている口だ。

それが、

「男である以上、上を目指すのは当たり前」という決めつけ。

もちろん頑張ることは、讃えられるべきことかもしれない。ただ「男だから」という理由ではないはず。

こうした男根主義、マッチョ的思考には、時々ウンザリさせられるのだ。


これほど嫌な気持ちになったのは何故だろう?

こんな旧式思想が横行している自分の職場への嫌悪?

やっぱり関係性の問題なんだろうな。

好きでもなく、全く尊敬も信用もしていない上司に、

「男なんだから頑張れ!」とか言われる筋合いなぞない。


緊急事態宣言が再発出され、いくらテレワークが出来ようとも、勤務先の「若干名の出勤者」として名を連ねるのは、別に「男だから…」ではない。トップの方針だから仕方がなく、自分はここに所属し給料をもらっている以上、役職者としての、ただの義務感によるものだ。それ以上でもそれ以下でもない。


(ここは長くいるべきところではない…)


それでも、紛れもなく自分で選んで入社した会社なのだ。嫌なら他に行くしかない。

非常事態の今は、感情的にならず、そう…「淡々と」して過ごすしかないのだ。

そうなるとチャンスは作るか、待つしかない。密かに爪を磨ぎながら…

 

さまざまな思いを抱き、混雑した電車での通勤は、明日も明後日も続く。