遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

やってみた!

先週末、ビクビクしながら旦那の家まで行ってきたことは、前回のブログにあげたとおり。

 

金曜日の夜は焼肉屋でたらふく食べ、その後も場所を変えて遅くまで飲んでいたこともあり、帰る頃はもう23時半を回っていた。

 

旦那の住む街は地方都市で、あたりは時折走ってくる車が道を照らす程度。夜になると、人なんてほとんど歩いておらず真っ暗。

そんな中、ふたりでゆっくり家を目指す。


ふと、ブログ『ゲイとして生きている平凡な男』のエゾマルさんの記事(2/13)を思い出した。

 

(そうだ!)

 

突然、並んで歩く旦那の手を握ってみた。

ビックリして手を離されるかな?と思ったけど、旦那は何も言わずにギュッと握り返してくれた。


(大きくて温かい手…)


考えてみると、長年付き合ってて、手を繋いで歩くなんてこと、あっただろうか?

確か海外に行った時、開放感も手伝って、少しだけしたかな?

長い時間飛行機やバスなど座った時、こっそり手を繋ぐことはある。その時は、決まってブランケットやコートで覆い、見えないようにしていたっけ。


手を繋ぎながら、しばらくほろ酔い気分で歩く。なんだかすごく幸せな気分。


男女のカップルなら当たり前のことが、男同士だとなかなかね…ましてやオッサン同士!が手を繋いで歩くなんて、決して見好いものではない。

でもこんな夜なら誰も見てない。


「来月は出逢った月だね」なんて、付き合い始めの頃を思い出しながら、いろいろ話す。

 

やがて、しばらく歩いていると、向こうからふたりの人影が現れた。

 

自分は慌てて、手を離して引っ込めようとした。だが旦那は逆に強く握って離さない。

(え?何で?見られちゃう!)

思わずぎこちない動きをしてしまう。

 

やがて、こちらは手を繋いだまま、ふたりとすれ違う。若い男女だった。

向こうはこちらには目もくれず、自分達の世界に入ったまま、ペチャクチャ喋りながら、通り過ぎて行った。


「ほら、こんなもんだろ?みんな他人の事なんて見てないし、関心もないんだよ。それに見られたって構わないだろ?知ってる人でもないしさ」


(うん、確かにそうだ。自分は少し自意識過剰になってるのかな?)


旦那の横顔がいつにも増して男らしく見える。自分はまた彼の手を強く握りなおした。

また旦那は言う。


「そう遠くない将来、こんなことは当たり前の光景になる日が来るんじゃないかな」


ーーああ、そうなったらいいのにな。


「10年以内になるかな?」


自分が尋ねると、旦那は何も言わず、微笑んだ。

その手を握ったままいつまでも離したくなかった。