遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

想像の世界で遊ぶ

遠距離付き合いを15年も続けていると、時折、

「浮気したいって思わないのか?」

って、(お仲間から)聞かれることがある。


「浮気」の定義は人それぞれだと思うけど、正直自分は今まで「浮気」と言えるようなことをしたこともなければ、したいと思ったこともない。


もちろん、街や電車の中で見知らぬ誰かを、

「イイ身体してる!」

「カッコイイ顔してる!」

って見惚れるようなことは日常茶飯事(どちらかというと顔よりも先に体格に目がいってしまう)。

もっと若い頃なんて、このブログに書けないような遊びの経験は多少ある。

けれど、そんなことは今のゲイ活経験豊富な人達に比べたらかわいいもの(のはず)。


だいたい今更こんな自分のような「おっさん」に、さらに年上の「おっさん」がせまってくるようなことはあり得ない。

っていうか、どうしても想像出来ない。絵にならなさ過ぎるから…


でも、もしも相手が若い子だったら???

(´-`).。oO


ほら、よくテレビドラマ(もちろん男女もの)で、年上のヒロインに恋焦がれる設定の若い男っているよね?ヒロインのことが好きで、もう何も手がつかず、ひたすら尽くしまくって突っ走るタイプ。そう若気の至りっていうもの。


昔だったらそんなの敬遠するところだけど、年を重ねるうち、若い子が、だんだん可愛く見えてくるから不思議。


(若い男ってちょっといいかも…)

 

何でそんなことを急に思うようになったのかって?

………

その日は夜遅くまで仕事をしていた。

勤務先のビルは夜9時を過ぎると正面フロアーのドアが閉じられ、横の通用口から出入りしなければならない。

いつものように残業して帰る際、ボーッとしてたせいか、一度出てからセキュリティカードを忘れたことに気づき、慌てて戻ろうと出口を勢いよく曲がった瞬間、誰か知らない男とドン!っと正面衝突!

衝突というより、大柄な男の胸に自分が飛び込んでしまったという感じ。

相手もかなりびっくりした様子で、ギュッと自分の両腕を抱き止めるように押さえながら、

「すみません!大丈夫ですか?」と真顔で声をかけてくれた。


鼻を相手の胸元に強くぶつけたせいで、一瞬軽い目眩がしたけれど、すぐに姿勢を戻し軽く頭を下げた。


よく見ると、その人は同じフロアーで隣の会社に勤める男。たまに廊下ですれ違っていたので顔は見たことがあった。

多分30代はじめくらい。180センチ以上のイイ体格をしているので、目立っていた。

ただ顔はカラダの割に幼い表情をしていて、下がり眉の地味なタイプ。


普段ならただそれだけの事のはず。

最近暇と気持ちに余裕がないせいか、旦那以外の男には特に何も感じたことがない。

ましてや年下の男には全く関心もなかったのだ(もちろん年下に好まれるタイプでもない(^^;)。


だが、男の胸に顔をぶつけた際、胸元から漂うグリーンシトラスの香りと若い男特有の匂いが鼻腔をくすぐり、不思議な高揚感を覚えた。

偶然とはいえ、年下とは思えないガッチリしたカラダに抱きとめられ、しばらくその余韻に浸ってしまった。


(もしもあの分厚い身体に強く抱きしめられたら、どんな気分だろう?)


ちょっとしたハプニングにここまでいろいろ考えてしまう自分が我ながら怖い。


自分は飢えているんだろうか?

急に涼しくなって、旦那にも暫く会えないから人肌恋しくなったんだろうか?


今の季節、「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」とかいわれるけど、自分の場合は、「性欲の秋」?


肉体的にも精神的にも疲労困憊しているはずなのに、妙にエッチなことばかり考えてしまう。でも体力が付いていかない…


ホント元気な若い人が羨ましくて仕方ない。

若い男は下半身も元気なんだろうな。

こんなことばかり考えているのは、若さへの執着?

ああ、若い子からエキス…じゃなくて!エナジーをもらいたい!


いろいろなつまらないことが次々と頭の中をぐるぐる巡る。


「若い男って一緒にいたら案外楽しいかも…」


気がつけば、若い男と密かに遊ぶ自分の姿を想像してしまう。

完全なるエロおやじ状態。

………

翌週、クライアントと食事会があった。

その中には若い人も数人。ただ若いだけでなく、体格がよく実に逞しい。

普段は仕事の飲み会は面倒で仕方ないのだが、今回は少しだけ楽しみだった。


だが…いざ若い人らと飲み始めると、どうにもそのノリについていけない。

みんな早口だし、話題もポンポン変わる。

飲むといつもの仕事と違う姿を見ることになり、それが「カワイイ!カッコイイ!」と思えるのならいいのかもしれないけれど、そうでもない。

むしろ合わせていて気疲れしてしまうのだ。

しかも彼らは持久力があるせいか、飲み会がいつまで経っても終わらない…


(はぁ〜疲れた。やっぱりついていけない…)


若い男はただそれだけで、確かに肌も綺麗で表情も初々しい(そうでもない人もいるけど…)。

でも観てるだけ、そして想像の中だけで十分かもしれない。


自分はやっぱり年上のオヤジっぽい人と食べたり、飲んだりしながら、ゆっくり話をする方が性に合ってる気がする。


これから秋から冬に向かって食べ物や酒もさらに美味しくなる季節。

もしも出来たら、温泉とかでゆっくりするのもいいかもしれない。


(ああ、早く旦那に逢いたい!)


彼のことが無性に恋しくなってきた。