遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

気づいたのは帰国してから…

リフレッシュ休暇を利用したヨーロッパ旅行を終えて、もうすぐ1週間。

毎度のことだけど、普通の勤め人が長く?休みを取ると後がすごく大変。

今週は時差ボケの身体に鞭を打ち、ただひたすら溜まった仕事を片付ける日々。

 

(あ~あ、この先は旅の思い出に浸りながら激務に耐え、週末が来るのだけをひたすら楽しみに生活していくのか…)


そう思いつつ、いつもの生活に戻ってみると、やっぱり住み慣れた日本の良さを実感する。

 

「旅は帰る場所があるから楽しい」って誰が言ったか知らないけど、今まさにそんな心境。


ヨーロッパの街並みは、何処もまるで絵のように美しかった。

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行き交う人々も、映画やドラマから出てきたような体格のいい男くさい面構えのイケメンでいっぱい。実に目の保養になる。

 

だがそんな彼らを目にするたびに、

 

(こんなカッコイイ人達に自分は相手にされるようなことってないんだろうな~)


と勝手に打ちひしがれる。


そう、ヨーロッパに行くと毎回必ずと言っていいほど妙な劣等感に苛まされるのだ。

今はマシになったけれど、以前は英語も全くダメだったので余計に辛かった。


さらに今回旅の序盤では、何処に行ってもアジアの某国の人達が大挙して押し寄せ、大声で怒鳴るわ、列に並ばず横入りするわ、文句は言うわ、写真撮影の邪魔するわで、ホントにイライラさせられっぱなしΣ(-᷅_-᷄๑)

 

でも、素晴らしい景色をずっと目にしていくうちに、


(ああ、普段自分はつまらないことばかり考えていたんだな…)


と、だんだん心が落ち着いてきた。

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旅の中盤には、さまざまな人種が入り混じる観光地で、複数の日本人の優しさと気遣いに触れるような出会いもあった。


ある場所で旦那と写真を撮り合っていると、ツーショットを撮ってくれると声をかけて来てくれた若い女学生ふたり。

某駅で乗り換えホームが分からず途方にくれていた時、わざわざ隣ホームから教えにきてくれた老夫婦。

有名カフェ店で並んだ際、旦那の鞄のファスナーが開きかけているとこっそり注意を促してくれた若い男性。


(やっぱり日本人は思いやりがあるな~)


都度、自分は小さな感動を覚えてしまう。

え?単純過ぎる???


今まで海外に行った際、自分は現地で出会った同じ日本人の旅行者に、そんなことをしてあげたことがあっただろうか?

いや一度もない。いつも自分のことだけで頭がいっぱい。


(そういえば、こっちにきてから旦那にもあまり優しくしてないな…)

 

だって旦那ときたら、着いて早々からこんなことばかりだったから。


↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


・街歩きでは自分だけどんどん先に行ってしまう

・便利で使える地図アプリや列車乗り換えアプリを一切信用しない

・ジュースを飲みかけのまま、すぐ冷たい新しいものを買って持たせる

などなど…

 イライラーーー\(  ̄ ^  ̄ )/ーーーイライラ


それはともかく、旦那は自分が行きたかった場所に連れて行ってくれ、願っていたことを全て叶えてくれた。


(旦那自身はどこに行きたかったのかな?事前に言ってたところは行ってないしな…)

 

旅の終盤、いろいろ思い巡らせているうち、ついに帰国の前日夜を迎えてしまった。


ベッドの中で彼の背中を後ろからギュっと抱きしめながら小声で問う。


「一番行きたかったところはどこだった?それは叶った?」


すると、


「君と一緒だったから何処も楽しかったよ。15年を迎えられてよかった。ありがとう」


そう聞いて、些細なことで臍を曲げていた自分のことが急に恥ずかしくなった。

そして同時に目頭が熱くなってしまったのである。
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帰国して旦那を乗せた電車を見送った後、彼から預かったガイドブックが自分のバッグの中にあることに気づく。

パラパラとめくっていると、一枚のメモ用紙が挟み込まれていた。

メモには日付と都市名が書き連ねてある。

今回そのいずれの都市も訪れていない。

 

これは彼が行きたかったところ?


(ああ、またやってしまった…ふたりの旅行なんだからもっと彼のことも考えなければいけなかった。あれだけ事前にそう思っていたはずなのに…)

 

それに気づいた時、再び昨夜のように涙が溢れてしまう。

 

ここは、ヨーロッパの風情ある駅舎でもなく、日本の古い駅のホーム。

中年男がひとり泣いている姿なんて、全く絵にもならない。

 

でもどうしようもなく涙が止まらなかったのである。