遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

不調のとき

先週末の朝、焼け付くような喉の痛みで目が覚めた。耳が熱く身体も怠くて仕方がない。


(もしかして風邪ひいた?)


熱を計ってみると37.8℃。


(あんなに気をつけていたはずなのに…)


でも仕事は休めない。


重い身体でキッチンに立ち朝食を作る。

食欲がないが、トーストと目玉焼きを紅茶で無理矢理流し込んだ。


職場では風邪が大流行。自分の周りは小さな子どもを持つ者ばかりのため、子どもから感染した彼らが、朝から晩まで、コンコン、ゲホゲホとしていたらうつらない筈がない。

後輩達は「子どもが熱で…自分も具合が…」と、電話やメール1本で軽く休みを取る。


だが自分の場合、もしも「風邪で休む」とでも言おうものなら、

「嫁がいないからダメなんだ」

と、部長からパワハラまがいの嫌味を平気で言われるのが分かっている。なので多少具合悪いくらいなら、意地でも職場に行く。


その日1日朦朧としながらも、どうにか仕事をこなし、帰りに病院へ寄ると、案の定風邪と診断された。薬を数種類処方されてふらふらしながら帰宅。


軽く食事をし、ソファで横になっていると実家から電話が…


「明日早くいつもの薬を貰いに行きたいから車を出してほしい」とのこと。


親は運転免許を返上してしまったので、どこかに行くときは全て自分が運転し、連れて行く事になっている。

最近は、月の土日のうち3分の2くらい実家から呼ばれて戻っている。


休みの日なので遅くまで寝ていたかったが、仕方がない。

自分には姉がひとりいるが、結婚相手とうちの両親が不仲ということもあり、彼女は盆暮れ正月以外は実家に一切寄り付かず、よほどの用がない限り電話もしてこない。

彼女には、

「私は嫁に行った身で姓も違うんだから、長男のアンタが親の面倒みるのが当然。どうせ独り者で暇なんだし!」

とずっと言われ続けている。


土曜日は6時に起床。


夜中咳が酷く殆ど眠れなかった。

熱は下がるどころかさらに上がっている。喉は相変わらず腫れ上がり、耳が痛くて仕方ない。さらに悪寒もして食欲がない。

それでもどうにか家を出て実家に向かった。


家に戻ると親が支度をして待機していた。

熱のせいか背中に冷たい嫌な汗がダラダラ止まらない。運転しながら吐きそうになる。


親を病院に送り家に戻ろうとすると、

「これらを買っておいて」

と1枚の紙を渡され、今度はスーパーへ行くことに…


熱のせいで普段たやすく出来る事が出来ず、身体が全く言うことをきかない。


親が普段言っている

「身体が動かない」

の意味がわかったような気がする。


「年をとるということは、きっと自分の身体が今のような状態になることなんだ」


怠い身体を引きずりながら、独りごちる。


この先親はもっと高齢になる。その時はどう対処していくべきか?

考えると不安でいっぱいになる。


親以外にも心配なのがもうひとり。

そう、遠い空の下に住む旦那のこと。


たとえば将来一緒に暮らすとする。

10歳以上年上の旦那は、当然自分よりも先に老いるわけで、今の自分の親と同じような状況になるであろう。


旦那も自分に頼ってくるであろうから、当然全てやることになるはず。


自分は普段から旦那が家に来たとき、自分のことより旦那のことを優先し、あれこれ世話をしてしまう。


もっといろいろ互いにやっていくようにしなければいけないのかもしれない。

けれど自分の性格上それはなかなか難しい。

旦那に限らず、年長者対しては、自分は自然と尽くしてしまう傾向にある。


今はいい。中年だからまだ動ける。

でももっと年をとって自分の身体にもガタがきたら…果たして今のようにできるだろうか?

具合が悪いとネガティブ思考に陥りがちだ。


酷い風邪をひいて数日が経過。


薬の効果か以前より体調はマシになったものの、咳が残り喉の痛みもまだ続いている。

大人になってから治りが遅くなっている気がする。


そして5日ほどして、薄紙が1枚ずつ剥がれるようにようやく痛みやダルさがひいていった。

もちろん病中に頭に浮かんでは消えたさまざまな不安は消え去ることはない。


今まで以上に身体に気をつけなければ…

これからは自分のためだけでなく、親や旦那のためにも。


(あれ?どうしたんだろう?まだ全快してない?)


だって、

“誰かのために元気でいよう” だなんて、普段そんな殊勝なことは考えないから…