遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

秋の空に想う

♪~風はまだ少しだけ冷たいけれど~空はどこま~でも~♪


歩きながら、少し前に流れていた車のCMで流れる曲の1フレーズを口ずさんでみる。

これは確か春先の歌だったかな?

まあいいや(^-^)


久しぶりに平日休みを取ったので、街に出てみた。

 

自分は週末よく散歩する。

数年前から腹回りが気になって、近所を歩き始め、最近は隣町まで行くことも…。

歩いている時は、頭がクリアになるし、いろんな風景を目にすることも出来て、とても楽しい。

あたり一面に漂う金木犀の香りを、胸いっぱいに吸い込むと、なぜか少し感傷的な気分になる。

 

いつもは通り過ぎるだけの小さなカフェに、ふらっと立ち寄ってみた。


店内は平日の昼間のせいか殆ど人がいない。

窓側に一列に並ぶ席のひとつに腰掛ける。


オーダーしたコーヒーを飲みながら、ぼんやりと窓の外を行き交う人達を眺めてみる。


小さな子ども手をひく夫婦が目に入る。

その姿を見ると、自分が歩むことができなかった別の道のことを考えてしまう。

 

(もしもあの時無理してでも結婚していたら、今頃中学生くらいの子の父親になっていたのかな?)


また、好みタイプのスーツリーマンを目にすると、

(あの人はどんな声をしているんだろう?話し方は?もしもちょっとだけ遊ぶとしたら…)

と思いを巡らせてみたり。


窓の向こうに、真っ青な秋の空が広がっている。

ここのところずっと雨が降り続いてたけど、今日は久しぶりのいい天気。

何もせず、店内に流れるオルゴールのようなBGMに耳を傾けながらゆっくり過ごす。

こんな時間がすごく好きだ。


不意に、少し前に言われた旦那の言葉が頭に浮かぶ。


「そろそろ一緒に住むことを考えよう」


一緒に金沢に行った時のことだ。

何で急に旦那がそんなことを言い出したのか、よくわからない。


(一緒に住むと言っても、互いに離れて暮らしているのにどうやって?仕事は?それぞれの親の面倒はどうする?)


現実主義な自分はすぐに、あれこれ考えてしまう。


旦那もどこまで真剣なのかよくわからない。

いつも話はここで終わるので、次に旦那が再びこの話をするとまた降り出しに戻ってしまうのだ。


正直「いつかは…」と考えていたけど、

自分から口にしたことはなかった。


カップに残ったコーヒーを飲み干し、外に出た。


(大丈夫。きっと全てうまくいくはず…)


♪その先に遥~か遠く続いてい~る♪


帰り道、また季節外れのCM曲を口ずさむ。


いつもなら、いろいろ悲観的に考えてしまうところだが、晴れ渡る秋の空を見上げていると、なぜか物事がすべて順調に運ぶような気がするのである。