遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

街の銭湯にて

7月のある夜、突然我が家の風呂が壊れた。

「お湯張り」ボタンをいくら押しても作動することなく、しまいには電源が落ちてしまう。

 

マンションの24時間サポートセンターに問い合わせると、「制御盤に問題があるようなので恐らく交換が必要」とのこと。


ローンを抱えながら修理なんて…全くツイてない。


電源が入らないと、お湯にはならず、風呂どころかシャワーも使えない。

修理を頼んでも、普段仕事があるため、土日にしか来てもらえない。


(あ~!どうしよう?)


この汗だくの身体では今夜は眠れない。


どこかこの辺に銭湯とかないだろうか?

Google先生に尋ねてみる。


(あった!)


というわけで、早速出発!

歩いて30分くらいで到着。


そこは、いかにも街の風呂屋という佇まい。中はどんなだろう?


入口でチケットを購入していざ入湯!


「露天とサウナ」もあるらしい。


夜の9時近くのためか、数人くらいしかいない。


あくまでも普通の銭湯だが、小型のジェットバス、薬草風呂、水風呂もあり、なかなか充実。一応、ひととおり試してみる。


(なかなかいいかも…)


さらに、外(と言ってもベランダみたいな感じ)に出ると、釜風呂一つと、小さなミストサウナがあった。


(これが露天??サウナも狭そうだな)


釜風呂の前にある小さな部屋のドアを開けると、先客がひとりいた。


中は薄暗く、薬草の匂いが立ち込めている。

ミストのせいでよく見えないが、

シルエットだけで、その男がかなりいい身体をしているのが分かる。


座ってもせいぜい4人程度の広さの中、男の隣に腰掛けた。


こういう時って、自分はホントに弱気というか、自信が無くなるのである(普段から無いけど…)。


何しろ、お互い何も身につけていない同士。

片や逞しい身体で、自分は緩みまくりの身体。自己嫌悪に陥ってしまう。

結局5分も経たないうちにサウナを出た。


そして室内の湯船に浸かっていると、程なくして、サウナの男も洗い場に戻ってきた。


明るい照明のもと、シャワーを浴びる男の姿に目をやると、やはり相当いいガタイをしている。


40代後半くらいだろうか?短く頭を刈り込んでいる。

背はそれほど高くはないが、スポーツクラブで鍛えたような感じではなく、普段肉体労働でもしているかのような、自然でバランスの良い体型。


ガッチリした肩幅、程よく厚みのある大胸筋。お腹も全く出ておらず、ウエストは引き締まっている。そして下半身をしっかり支えるカタチのよい固そうな尻。太腿もふくらはぎもいい具合に筋肉が付いている。


(旨そう…いいよなぁ)


それに比べて自分ときたら…湯船の中の身体を情けない思いで眺める。


惨めに感じながらも、身体を洗った後、サウナに再び向かう。


(お腹の肉落とさないと…)


誰もいないサウナで自ら腹の肉をつまみ、マッサージをしたり寛いでいた。


するとサウナのドアが突然開いた。

また先ほどの男である。

彼はタオルで前を隠すこともなく、堂々と見せつけている。

そして、さっさと自分の隣に腰を下ろした。


ぶっとい太腿と大きい足が目に入る。


困ったことに、あっという間に自分は反応し始めてしまった。


(ああ、どうしよう!)


タオルで覆うことをしようとした次の瞬間…さっと男の掌が自分の最も敏感なモノをとらえた。


(え!!!)


足のつま先から脳天にかけて痺れるような快感が走る。


この後ナニがあったかはご想像におまかせする。


♪───O(≧∇≦)O────♪


男は一言も発せず、サウナを後にした。

自分は放心状態のまま、火照った身体をサウナの外で冷ましていた。


しばらくして浴場に戻ったが、すでに男の姿はなかった。さらに急いで脱衣所も覗いたが、そこにも居ない。


(帰っちゃったんだ…)


別に親しくなりたいとか思ったわけではないけれど、ちょっと話してみたかった。


そして、翌日からマンションの風呂修理が来るまでの数日間、毎日その銭湯に通い続けた。

もう一回彼に会いたい一心で…


だが、結局願いが叶うことはなかった。


ネットで銭湯のことを調べたが、そんな噂は全く出てこない。


1日だけ、ガチムチ坊主のゲイ夫婦?みたいなのが、サウナでイチャついていたのを見たくらい。あとは皆無。


何だったのだろう?

夢でもみたのかな?


あれからその銭湯には行っていない。

久しぶりにまた足を運んでみようかな?