遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

心惹かれる出張帰りの男

台風13号の影響で、急遽日帰りになった札幌出張。


風俗バーに連れて行かれることもなくなり、ホッとしたのも束の間。一日繰り上げた帰りの飛行機は40分も遅れるわ、「行き先変更の可能性あり」という条件付運航を言い渡されるわで、散々な目に遭った。


まあ最終的に帰宅出来たからいいんだけど…もう少し遅かったら欠航になるところだった。

ああ、疲れた。


今回の出張は飛行機だったが、普段は新幹線を利用することが多い。


新幹線の座席を予約するときは、決まっていつも2人掛けの通路側。

座るとすぐに周囲の男チェックに余念がない自分。


ドンピシャのタイプは滅多に居ないけど、たまにはそんな人が傍に座る時もある。


それは、仕事で関西へ行ったときのこと。


会議を終え、乗った帰りの新幹線。

予約した通路側の座席に向かうと、窓側席には40代後半くらいのスーツリーマンが…


(今日は当たり!(笑))


その男は、昔野球部でキャッチャーでもやってたかのような厚みのあるガタイ。

太腿なんて自分の1.5倍の太さ。

パンパンではちきれそう!


男は、ハイボールを飲みながら、旨そうにカツサンドを頬張っている。


(男らしい食べっぷりだ…)


食べ終えると、テーブルを戻し、彼は眠りについた。


自分は窓の外を見るふりをして、隣の男を観察。

派手な顔立ちではないが、鼻筋が通った男らしい顔立ち。

まくったワイシャツから伸びた腕は実に太く、黒く焼けた肌が野生を感じさせる。


(草野球でもやってるのかな?)


そんなことを考えながら、自分も寝入ってしまった。


しばらくして、左肩に何か違和感を覚え、突然目が覚める。

 

そう、隣の男が自分の左肩に頭を載せて寝ていたのだ!


さらに、太腿もグイッとこちらに押し付け、ぶっとい右腕も同様こちらの左腕に…


彼の体温が伝わると同時に、耳の後ろあたりから立ち昇る、男らしい匂いが鼻腔をくすぐる。


自分は寝てるふりをして、左肩に載った男の頭に、そっと自分の頭も載せてみた。


それでも、男は目を覚ますことなく、静かに寝息を立てている。


鼓動が早くなり、自分の最も敏感なところが熱く反応してしまう。

思わず男の手に自分の手を重ねたくなったが…どうにか理性でその気持ちを押し留めた。


だが男の頭は押し戻すことはせず、自分だけ頭を戻し、そのままジッと目を閉じていた。

 

男の身が全て委ねられているような、心地よい重み。

 

(まるで恋人同士みたいだ)


暫し、幸せなひととき…


でも至福の時はそう長くは続かない。


やがて車内には、彼の降りる駅に到着のアナウンスが…


男は跳ね起き、寄りかかったお詫びをしながら新幹線を飛び降りていった。


出張帰りの男の姿に魅力を感じるのは何故だろう?

普段の通勤電車のそれと変わらないはずなのに…


朝出がけのパリッとしたワイシャツ、スーツの緊張感ある姿もいいけれど、ネクタイを外した緩んだ帰りの姿はもっと好き。


きっと隣に座っていた男も、家に帰れば、綺麗な奥さんと可愛い子供が待っているんだろうな。

 

微笑ましいけど、ちょっと寂しくなった夜の帰り道。