遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

ブログ主さんと会う

もう10年以上前のこと。


メールのやりとりをしていたブログ主さん(以下、Kさん)とついに会うことになり、

約束の新宿駅近くのオシュマンズで待つ。


当時持っている中でも、特にお気に入りだったTheoryの濃紺のスーツを着て、ネクタイも光沢感のあるものをチョイス。

朝からワクワク、昼も仕事しながらソワソワ…


待ち合わせの午後6:00。

愛しのブログ主サマはどこかしらん??


どこ?  


どこ? 


ねえ?どこ?

 

店の入り口のあたりには、それらしき人(勝手に、一重で下がり目のガッチリイケメンスポーツマンをイメージ)がいないんですが…

 

一人いた…想像と全く違うけど。


色褪せたジャンパー、ブリーチデニム、

汚れたスニーカー、そして大きなリュックを背負った小柄の痩せた眼鏡のおじさん(ゴメンナサイ)。

 

ま、まさかこの人??

30代半ばって言ってなかったっけ?

うーん、若々しさがないなぁ~。


ただ、ここまで来て帰るわけにもいかず、

「Kさんですか?」と声を掛けてみる。

 

その人は小さく頷く。

やっぱりブログ主さんだった。


遠慮がちにボソボソ小声で話すKさん…よく見ると確かに30代半ばに見えなくもない。

顔立ちは、うーーん誰かに似てたかな?…実はうっすらしか記憶にないのだ。

自分の描いていた勝手な想像とあまりにかけ離れていたんだと思う。


我ながらイヤな性格だと思うのだが、

俺は心の中で、

「この人はこの格好が初デートに相応しいと思ってるんだろうか?自分はスーツまで拘ってきたのに…」

不満を感じていた。

来てもらっただけでも有り難く思うべきなんだろうけど…

まあ、ここであれこれ思っていても仕方ない。


相手もこちらの容姿にガッカリしている可能性は十分ありえる。お互いさまであろう。

案外に話しをしてみたら、意気投合するかもしれない!(ポジティブシンキング!)


挨拶もそこそこ、どこかで夕飯を食べようということになった。


「何処にしましょうか?」


もしも、彼から提案がなければ、自分がチェックしておいたイタリアンレストランにでも行きたいと思っていた。


(ただ、あの店はスーツ同士でないとなぁ~)


なんて考えていると、突然彼の方から


「“てんや”でどう??」


え?

 

て、てんや??


あの天丼チェーン店の?


もちろん、超庶民である自分は、たまに、“てんや”でお昼を食べることもある。それに美味しいとも思う。


でも、初デートだよ…う~ん。


正直、気乗りしなかったのだが、そうとも言えず。

結局彼の提案を受け入れ、てんやに行き、2人カウンターで定食を食べた。ビールも飲まずに。

まるで会社の先輩と一緒のときみたい。

明るい蛍光灯の下、当たり障りのない会話が続く…


(うーん、これは自分の思う初めて会った恋人同士の会話ではない!)


納得できないまま食事を終え、それぞれ支払いをして店を出た。

 

数年後、この時の話を仲良くしていたオネエ様に話すと、

「あら!よかったじゃない!私だったらアンタの顔見たら、駅の立ち食い蕎麦屋にしたわよ!」

だってさ!あんまりだ…


まあいい、この後、待望の「二丁目デビュー」が待っている。

そちらで楽しもうでないか(ポジティブシンキング!!)


Kさんが連れて行ってくれるところは、どんな店だろう?


好みのイケメンに出会えるかも…


期待で胸が高まる!

(この時点で、目の前のKさんのことは頭から消えていた…)

ああ、なんて幼稚で愚かな自分。