遠距離恋愛ゲイの独り言〜ふたたび

旦那と15年以上遠距離恋愛しているゲイのブログ。日常の些細な悲喜交々を気の向くままに。

若さへの執着

ブログでも何度か書いているとおり、旦那と会うと、行った先々でお互いの写真を取り合う。

でも実は、自分の写真って、あまり好きではない。

だいたい目がすわり、眉間に皺が寄って仏頂面。

旦那に撮られる時も、自分は周囲の他人の視線を気にし過ぎ、いつも顔がこわばってしまう。

彼もそれを知ってるので、撮る時は決まってこう言う。

「笑って!!おばさん!」

おばさん??コラ!

自分が大爆笑したところをパチリ!

いくら表情が柔らかくなったとしても、やっぱり写真は苦手。

最近表情より気になること…それは…

「顔が凄く老けた!(ように見える)」

写真を見た時だけでない。

 

先日、髪を切りに行った時のこと。

マスクを外し、目の前の大鏡に映る自分の顔を見て愕然とした。

(何?このだらしない口元は!)

普段マスクをしているせいか、口の周りの筋肉が緩み、顔全体がたるんでいる気がする。いや、間違いなく顔が下がっている。

特にほうれい線が気になって仕方ない。

すかさずいつもカットを頼んでいる理容師さんにこぼす。

すると、

「よかったらカットの後、軽く顔もマッサージしておきましょうか?」

へえ〜そんなサービスあったんだ。

早速お願いしてみることに…

顔に10分ほどアロマスチームが当てられ、肌が柔らかくなった後、顔全体に何かが塗られた。良い香りの泡。炭酸マッサージマスクというらしい。

理容師さんが、ゆっくり頬を強く上げながら、内側から外に向かって何度もマッサージする。

気持ちいい!!

同様に、額も下から上に指を滑らせ、頭に向かって流していく。

やっぱり理容師さんはプロだ。

普段、旦那以外、他人に肌を触られるようなことがないせいか、何だか身体がゾクゾクする。

20分くらいのマッサージだったけれど、とてもリラックスできた。

そのマッサージクリームを買いたいと言ったら、「サロン専用商品」だとか。

なるほど…今回は「サービス」だったけど、普段「有料オプション」だもんね。

というわけで、帰りの電車で商品パッケージを思い出しながら、スマホで検索。

早速通販で購入して、数日後に届いたのがこれ。

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普段こういう手入れが続かないズボラな自分だけど、夜寝る前に、葡萄粒サイズの泡を顔全体に塗って軽くマッサージ。

翌朝、洗顔すると、肌がツルッとしている。

それを継続して2週間。

ふと鏡を見ると…

(あれ?肌の調子がいいかも…ほうれい線も薄くなった?やっぱりマッサージの効果?気のせい?)

まあ、顔の造作は今更どうしようもない。けれど、出来る手入れは、少しでもしておいた方がいいかな〜?って。

でないと、今のままマスクをつけ続け、ある時取ったら「マイナス5歳肌」の反対、「プラス5歳肌」になってそう…怖

皺だって、「人生の年輪」「深み」「重み」とか言うけれど、あまり早くから欲しいものではない。

「悪あがき」って思われても、別に構わない!

だって、結局手入れなんて、所詮自己満足なものだからね。

そんなわけで今夜もマッサージは続く。

忍び逢いの如し?

そこは大雪が降っていた。東京に比べて遥かに寒いところ。予報では曇りのはずだったのに、着くと外は猛吹雪。


(やっぱり来てはダメだったのかな?)


緊急事態宣言が延長されている中、自分はついに旦那に逢いに行ってしまった。

ダメだって分かってはいたけれど、やっぱり無理だった。

………

きっかけは、ある夜いつものように彼とFaceTime で話していた時のこと。


「左足だけが変にむくんでるんだよね…ほら!」

と彼はカメラを向け、左の素足をこちらに見せた。確かに膨らんでいるように見える。

その時、嫌な事を思い出した。

昨年、勤務先の知り合いの男性が同じようなことを言っており、検査で大病が発覚。足のむくみはその前兆だったのだ。


心配になり、旦那にすぐ近日中に医師に診てもらうよう言ったが、「様子を見る」と言い、煮え切らない。


(もしもこのまましばらく逢えないまま、旦那に何かあったら?)


電話を終えた後、無性に怖くなり、しばらく寝つくことができなかった。

翌日。


(このまま万一旦那に何かあったら、絶対後悔する。やっぱり逢いに行こう!)


そう思った自分は、すぐにネットで検索してホテルを予約をしていた。

場所は、旦那と自分の住んでいるところから少し離れた県。

何でわざわざそんなところへ?


それは旦那の職場の後輩が感染してしまったことで、しばらくお互い身動きが取りにくくなっていたから。

東京ならいざ知らず、彼の住むところは狭いエリア。そんなところに自分が行き、ふたりで移動したり食事などしていたら、どこで彼の知り合いに会うか分からない。

そのリスクを恐れて、少し離れた場所でこっそり逢うことにしたのである。


出かける予定の日が近くなるにつれ、何故か身の回りで次々ハプニングが…。

あまりにいろいろ起こるので、これは「行くな!」というサイン??とまで考えた。

そして体調不良。ここ最近職場で時々、心拍が早くなる症状が出ていた。

………

ホテルのフロントに着くと、スタッフとは一切会わずに自動チェックイン。

これは便利!

静かなホテルの中をマスクをしたまま、ひとり廊下を進む。

まるで「忍び逢い」でもするかのよう…


すでに部屋には旦那が先に入室している。

部屋をそっとノックすると旦那が照れくさそうな顔で、出迎えてくれた。


FaceTimeを通じて見るより、実際会って顔見る方が嬉しさは倍増だ。洗面所で手を洗っていると、後ろからギュッと抱きしめてきた。

旦那は何も言わない。

堪らず、向かい合って改めて抱き合う。

彼の胸元から、餅を焼いた時の匂いがする。

旦那はさらに腕の力を強めてくる。

突然、自分の腹の辺りに彼の手が伸びてくる。

そして低い声で耳元で囁いた。


「あのさ…」


ーーん?

甘えた声で返事をする自分。


「君の腹回り、結構肉がついたんじゃないか?」


いきなり脇腹をギュッとつまんでくる。


ーー何でこんな時に! o(`ω´ )o


「くくく…いいよ、今は許してあげるよ…」


ーーは??許すって何を???笑


ふたりで顔を見合わせ、大爆笑する。


しばらくして彼は、病院で足のむくみを診てもらったと話してくれた。

原因は、圧縮靴下が片方足に合っていなかったから。それを聞き、自分はようやく胸を撫でおろした。

話しているうち、ふと、自分の心拍がスーッと落ち着いていることに気づく。


あんなにバクバクしてたのは何だったんだろう?やっぱりストレス??


それから二日間、殆ど遠くには行かず、部屋でふたり、濃密な時間を過ごす。


帰る直前、再び抱き合った。

来た時よりもずっと強く。


(この瞬間がいつまでも続いてほしい…)


「これで大丈夫だね。しばらくまた逢えないけど、俺も頑張ることが出来そうだよ」

旦那は真顔で言う。

自分は黙って頷いた。


外はいつの間にか雪が止んでいた。

また少し離ればなれ…でも大丈夫。

いくら遠くに居ようとも、心はいつも繋がっている。

マスクが貞操を守る?

街や電車で知らない誰かを見かけた時、

(あの人、いいなぁ〜)

って思うことってないだろうか?

もしも、今現在、恋人やパートナーがいたとしても…


自分は電車に乗ると、周囲の人たちを自然とチェックしてしまう。

性的志向から、目に入るのは当然男性ばかり。

前ほどでもないけれど、好みの顔や体型の人を見かけると、ついチラチラと何度も視線を向けてしまう悪い癖がある。


誰も知りたくもないだろうけれど、自分は、

ガッチリ骨格で肉厚感のある体型、顔は垂れ目の人が好き。

表情も真面目そうな中に好色さが漂う、ある程度熟した年齢の男に惹かれてしまう。


まあ、「惹かれる」と言っても、何かするわけでもなく、ただテレビやネットで見る有名人を「カッコいいな〜」って思うのと同じ?


最近旦那に会えない日が続いているせいか、水や栄養が足りないような、だんだん飢えたような気分になっている。


世界がこんな状況になる前は、定期的に旦那と会っていたこともあり、精神的にも肉体的にもある程度は落ち着いていた気がする。

それが今身体が疼いて仕方がない。


ある日の休日。

新宿まで買い物に出かけることになり、電車に乗った時のこと。


空いた車両に乗り、シートに座ると、誰かの強い視線が…それは右斜め前に座る男性から。

どこかで会ったことあるようだが、憶えがない。

 

(あの人??誰だろう?)

 

男性が、手持ちのペットボトルを飲むためにマスクを外し、彼の素顔が晒された瞬間、自分は息をのんだ。


(おお!!すごく好みの顔立ち!)


体型も筋肉の上に少し脂肪がついたような感じ。来ているコートやマフラーも、自分の趣味に似ている。

 

男性はこちらにチラチラと視線を向け、ソワソワ落ち着かない。

自分も彼から目が離せなくなり、目を合わせては、手元のスマホを見たり、外の風景を観るフリをして彼の顔やカラダを見てしまう。


何だか久しぶりに胸がドキドキする。

「いい年したオッサンが何考えてるんだ?」

と自戒しながらも、自分の中に、まだこんなときめきのような感情があったことに、少し驚きをおぼえる。

 

やがて、新宿駅に到着。

ハッと現実に戻った自分は、ふわふわした気分のまま席を立ち上がり、開いたドアからホームに降りる。


その時、

「すみません!」

突然後ろから声をかけられた。

振り返ると、さっきまで前に座っていた男性だ。


(う、うわぁ!!こ、これってもしかして……ど、どうする??)


心の中でアワアワしながら、数秒間あれこれ頭の中を巡る。

すると…


「手袋、座席に忘れてましたよ」


と、男性から片方の手袋を手渡された。


ーーあ……ど、どうも…


コートのポケットから落ちたらしい。


ʅ(◞‿◟)ʃ

ーーあ、あ…ありがとうございました(それだけ??)


頭を数回下げた。目が泳ぎ、明らかに挙動不審な自分。

男性は目を細めながら会釈をし、そのまま雑踏の中に消えて行った。


(ああ、恥ずかしい…)

 

あんなにコチラを見てたのに…とんだ勘違い。

さっきまでの高まる感情を思い出し、顔が熱くなる。

まあ、想像するのは自由だから、好きにやらせてもらうけど、実は誘われたら何て答えようか?って考えていたんだよね…


もしも、お互いマスク無しだったら、どうなってたかな?積極的に話しかけて、ふらふら付いていったかも…あ〜あぶない!

やっぱりマスクをしていると、どうもテンションが下がる気がする。顔が見えないから当たり前なんだけど… 

 

「マスクが貞操を守る」?…なんてね。

さらに遠く

恐れていたことが、現実になってしまった。

先週半ば、昼休みに旦那から電話があり、ついに彼の勤務先から、感染者が出てしまったという。しかも彼と一緒に働いている若い後輩だとか。

幸いテレワーク中であったため、旦那は感染した後輩とはしばらく会ってはいないようで、それを聞き少しホッとした。

ただ念のため、旦那も含め同僚らは、14日間自宅待機するよう、勤務先から言い渡されたという。

どうやら、その後輩は、東京から遊びに来た友人らと、食事をしたり、泊まったりしたことが感染原因らしい。

そのため勤務先からは、「県外からの人(特に東京方面)との接触は当面避けるように…」とまで言われていると。


旦那の住んでいるところは、感染確認者が少なく、ずっと一桁台が続いていた。

東京の現状に比べれば、まだそれほどでもないかな?なんて思ったり。

そんなこともあって、様子を見つつ、来月早々旦那のところに行こうか?と、こっそり計画を立てていた。

それがまさか、彼の一番近くから感染者が出てしまうなんて…


事あるごとに、さんざん「いつこっち来る?」「行っていい?」と言っていた旦那も、さすがにもう何もふれなくなった。

こうなってしまうと、もはや会うことは当面見合わせるしかない。嗚〜呼。

会える時が、どんどん遠くなっていく。


もちろんだからといって、そう簡単に気持ちが離れるようなことはない。

ただ寂しくて堪らないことには、変わりがない。


そこで旦那が言い出したこと、それは…「FaceTimeで話そうよ!」


ーーえ?FaceTime??


なるほど!iPhone同士なので、顔を見ながら無料で話せるというわけ。

さんざん仕事では、自分も旦那もオンライン会議とかやってるのに、何で思いつかなかったんだろう?

というわけで、早速、夜寝る前にやってみた。

何だか不思議。クリアに見えて本当に近くに居るみたい。

すると…


旦那「あれ?この前買ってあげたルームウェアどうして着てないの?」


(あ…そうだった。フリース生地だと暑いからまだ着てないんだけど…よく憶えてるな)


旦那「あ!キミのこめかみあたりに白髪が2、3本見える!切った方がいいよ!」


ーーうるさいな〜!心配ばっかりさせるから生えてきたんだよ!

 

顔が見えるのは嬉しい。でも他が見えることでいろいろ不都合も…


旦那「あ!」


ーー今度は何?!


「あのさ……&¥@:★●$€#……してみる??」

 

笑いながら、急に小声になる旦那。


ーーえ???


\o(`ω´ )o /\o(`ω´ )o /\o(`ω´ )o/


ーーやだね!絶対!そんなことやらないよ!!

 

どうして「カメラ通話」っていうと、そういうことばっかり思いつくんだろう???

 

まあ、こんな時は、笑ってお互い楽しむことが大事かな?

今は我慢の時。

遠く離れていても心はひとつ。

葛藤の日々

緊急事態宣言が再び発令されて、1週間以上が経過。

自分の周辺で変わったことと言えば、職場の出勤人数がさらに減ったくらい。

今の状況は、仕事上好都合なことも多々あるけれど、プライベートはそうではない。

遠い空の下の旦那と会うための予定が、全く立てられない。新年になって、まだ1度も会ってないというのに…

昨年春の緊急事態宣言時と同様、旦那の

「早く会いたい病」が再び始まった。


彼とは、時間ある時は、ちょこちょこ電話やらメッセージでやりとりしている。

だいたい他愛のないことばかりだけど、最近のメッセージは決まって、「早く会いたい」「今度いつ会える?」で終わる。

それを読むと堪らなく辛くなる。


少し前の状況なら、躊躇なくすぐ予定を立てたことだろう。

でも、この状況下でどうしろと?

高齢の親も抱え、身動きが取れない中で、「そっちに行っていい?」「こっちに来る?」ばかり言われると、返しようがない。


そんな自分は、気がつくと最近イライラしてばかり。普段は割と落ち着いているタイプなんだけど…何でだろう?

そう、旦那に会えていないからだ。


これまで、3週間に1度、どちらかの家で、週末を一緒に過ごすのが当たり前になっていた。

気持ちが押し潰されそうな時、旦那に会えば、どうにか頑張ることができた。

「会えるまで、あと数週間…もう少し頑張ろう!」

そう思うように努めてきた。

それが今は叶わない。


電話やメッセージだけでは満たされない。

やっぱり直接肌に触れて、そばで温もりを感じたい。

子どもが親に抱かれると安心するのと同じように、自分もギュッと強く抱きしめられ、胸の鼓動を耳にしたい。そうすることで、あらゆるストレスが軽減され、新たなエネルギーが身体の奥底から湧いてくる気がする。

誰でもいいわけではない。互いに馴れ親しみ、心から信頼している旦那だから…


昨年春の宣言中は、

「宣言が解除されたらすぐ会える!一緒にあれしよう!あそこに行こう!」

と、感染の恐れが消え、すっかり自由になるものと勝手に思っていた。


だが、現実はそう甘くはなかった。

今はもっと深刻な状況になっている。


人間誰でも、ゴールがあれば頑張ることができるものだ。でもこの状況ではゴールが遠すぎる、いや終わりが全く見えない。

今は何が正解で、何が不正解か、何もわからず、真っ暗なトンネルの中を、ただひたすらあてもなく歩いている感じ。


「淡々と…」とやり過ごすしかない、と思ってはいても、やっぱりそろそろ心のエネルギーが切れそう。

禁を犯して、会いに行っちゃうか?

いや、やっぱりダメだろう。

会いたい気持ちと、それを抑える気持ちが交差する。

ああ、どうしたら?

日々葛藤が続く。

男だから?

首都圏緊急事態宣言の再発令により、自分の勤務先の本社は、ついに管理職も含めほぼ全員が在宅勤務になった。ただ相変わらず在宅勤務しない連中もいる。そこには、自分も含まれているが、その他は、トップをはじめとする数名の役員と、彼らにアピールする上席者達。自分の所属する部署のボスもそのひとり(全員男)。

宣言が発令されると報道された途端、彼は自分にこう言った。


「俺たちふたりも出よう!会社を守ろう!それが男だと思うんだ!」


(は??)


呆れて二の句が継げなかった。

実は、勤務先は昨年いろいろインフラが整備されて、在宅勤務が問題なくできるようになっている。

だが、会長、顧問、相談役という何をしてるのかわからないのに、自分専用の車や個室があるような上層部にとっては、在宅勤務がどうしても気に食わないらしい。そういう連中の頭の中が、旧態依然なのはもはや仕方ないかも。

 

でもそれ以上に嫌悪感を持ったのは、自分の上司が言った、

「それが男だ…」という言葉。

役員のひとりである彼の本音は明らかに違う。気になるのはトップの顔色だけ。

それを「男だから」という意味不明な、自己満足的な理由にすり替え、巻き添えにする。


その言葉を聞いた時、全く意味合いは違うはずなのに、頭に浮かんだのは、正月の駅伝中継で、監督が選手を「男だろ!」と鼓舞していたこと。

ジェンダー」とかに過敏になるつもりは毛頭なく、自分はテレビを観ながら、きっと体育会社会では、今でもこんなことは当たり前なんだろうと思っていた。

ただ、自分はこういうのを結構苦手に感じるタイプだ。


もうひとつ思い出した。

昨年、別の部署の上席者も交えた会議で、自分に向かってある上席者がこう言った。


「君は今後、自分のことより、将来ウチの会社の役員になることを第一目標にして業務に臨んでほしい。君もなりたいだろうし、男である以上、出世を目指すのは当たり前なんだから…」


(男だから出世を望むのが当たり前???)


この時自分は、黙ったまま、マスクの下で口をへの字にしていた。


勤務先は半官半民で、外から頻繁に上層部に人が送り込まれてくる。なので、自分のような生え抜き社員から役員になっている者なんていやしない。今後も出ないだろう。

そもそも自分は、「役員になりたい」とか微塵も考えたこともなく、今の職位も管理職も放り出し、一刻も早くスタコラ逃げ出したいと思っている口だ。

それが、

「男である以上、上を目指すのは当たり前」という決めつけ。

もちろん頑張ることは、讃えられるべきことかもしれない。ただ「男だから」という理由ではないはず。

こうした男根主義、マッチョ的思考には、時々ウンザリさせられるのだ。


これほど嫌な気持ちになったのは何故だろう?

こんな旧式思想が横行している自分の職場への嫌悪?

やっぱり関係性の問題なんだろうな。

好きでもなく、全く尊敬も信用もしていない上司に、

「男なんだから頑張れ!」とか言われる筋合いなぞない。


緊急事態宣言が再発出され、いくらテレワークが出来ようとも、勤務先の「若干名の出勤者」として名を連ねるのは、別に「男だから…」ではない。トップの方針だから仕方がなく、自分はここに所属し給料をもらっている以上、役職者としての、ただの義務感によるものだ。それ以上でもそれ以下でもない。


(ここは長くいるべきところではない…)


それでも、紛れもなく自分で選んで入社した会社なのだ。嫌なら他に行くしかない。

非常事態の今は、感情的にならず、そう…「淡々と」して過ごすしかないのだ。

そうなるとチャンスは作るか、待つしかない。密かに爪を磨ぎながら…

 

さまざまな思いを抱き、混雑した電車での通勤は、明日も明後日も続く。

ただ淡々と…

正月三が日はどこにも行かず、大人しくずっと「巣篭もり」していた。

実を言えば、それは何も今年に限ったことではなく、例年同じような感じ。

もともと自分は、人とワイワイ騒ぐことが苦手で、静かに生活することが好きな性分。

できる限り、混雑や賑やかな場所は避けたいと思っている。

普段休みの土日だって、遠く離れた旦那が来たり、自分が行かない限り、買い物や近所を散歩する程度で、家にいるのが当たり前の地味な生活ぶり。

特にここ最近は、親の介護の関係で、月の大半実家に居て、病院への付き添いなどをしながら、粛々と過ごしている。

そんな暮らし方をしている自分にとって、今年は近所も実に静かで、久しぶりにゆっくりすることができたのである。


連日遅く起き、雑煮を食べ、酒を飲み、その後はまた寝るという、とにかく自堕落な生活(食べてすぐ寝ると牛になる?あ!丑年だからいいのか?)

午後は腹ごなしに、少し近所を散歩したけれど、帰省家族も少ないようで、いつもの土日みたい(ひとり散歩している人は多かった)。


例年だと、多くの同級生が、子供を連れて戻ってくるもんだから、何となく肩身が狭いような、親に申し訳ないと思ったりもした。

今年はそういう光景を目にすることなく、ホッとする。


年が明けて、テレビで初詣のインタビューを観ていると、

「前みたいな世界に、早く戻りたい」という声をよく耳にする。

そう、確かに、現在は先の見通しが全く立たず、不安はますます高まるばかり。

日常もマスクをしたり、いろいろ制約ある生活は、物凄く息苦しさを感じる。

ただ、1年近くこの状況が続き、いろいろ不便を強いられているうち、自分には好都合と思えることも多々ある。


たとえば、仕事。

自分の勤務先は、管理職を除き、今在宅勤務が主となっている。自分の場合、家族持ちでないことから、他の管理職とは異なり、毎日出勤の日々。理不尽さを感じながら出勤してるけれど、それでも他の大勢の社員に会わずに済むのはありがたい。

他にも、惰性でやっていた無駄な会議が減ったり、オンラインに切り替わったこともよかった。

そして、忘年会やら新年会など、嫌々行ってた飲み会が無くなったことは、嬉しい限り。

 

こういう状況になって、改めて自分は、集団で、人と交わりながら何かをするのが、苦痛に感じるタイプだということが、よく分かった(社交性のあるフリは得意だけど…)。


「同性好き」という性的指向を自認した時から、「なるべく目立ちたくない」「静かに暮らしたい」という気持ちがどんどん醸成していった。

けれど、社会に出て年を重ねるごとに、それは許されなくなっている。全てのことにおいて、自分の思いとは逆に振る舞わねばならない。


もしも、この先いつか、感染状況が落ち着いたらどうなるだろう?

収束を願いつつも、心のどこかで、以前のような大勢の人が溢れ、喧騒を極める社会に戻ることへの不安に、苛まれる時もある。


ああ、生きていくって本当に大変だ。こんな風に思うのは、やはり年取った証?

こういう時は、あれこれ考えても仕方ないのかも…

だって、世界中がこんな状況では、どう足掻いても、自分が何か努力してどうなるものでもない。

先行き不透明な時は、もういつもの新年のように、「今年は●●したい」「●●でありたい」とかあれこれ考えるのはやめ、ただ淡々と過ごすしかない。

そして、日常に小さな楽しみを見つけながら、あれこれ望まず、何があっても、なるがままに…やるべきことをやるだけ。

「淡々と」過ごしていくうち、どうにかなっていくかも…そう思うしかない。

 

今年も、とりとめのないブログになりそうだけど、どうぞお暇な時にお立ち寄りを…